2019.10.11
2019年11月13日(水)、「革新的ナノテクノロジー技術によるエネルギー社会の変革(テクノトランスファー in かわさき ナノテクノロジーセミナー)」を開催します。ぜひご参加ください。
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【開催概要】
持続可能なエネルギー社会の実現は非常に重要なテーマであり、国際的な環境保全の観点からもそのニーズは年々高まっています。近年では革新的ナノテクノロジー技術の研究が活発であり、実用化により、エネルギー社会の変革へ大きく貢献できる可能性があります。
本セミナーでは、従来の概念から飛躍的進歩を遂げる技術の研究・社会実装の取組について、京都大学の坂本准教授および樋口特定助教に研究開発/将来ビジョンについて講演いただきます。また、新川崎・創造のもりのナノ・マイクロ研究開発拠点「NANOBIC」および本年オープンした産学交流・研究開発施設「AIRBIC」についてもご紹介します。
【開催日】
令和元年11月13日(水) 13:30~15:30
【会場】
カルッツかわさき アクトスタジオ(川崎市川崎区富士見1-1-4)
【定員】
100名
【参加費】
無料
【タイムスケジュール】
13:30~14:15
京都大学 化学研究所 准教授 坂本 雅典 氏
講演テーマ:赤外光から水素を生成する光触媒の研究と赤外光エネルギー社会への展開
独自開発のヘテロ構造ナノ粒子は、光触媒として波長1100nmにおいて外部量子効率3.8%(世界最高効率)で水素を生成でき、2500nmへも応答を示した。
今まで高い期待が持たれながら実現が難しかった太陽光などの赤外域利用が期待されています。
赤外応答光触媒や赤外光電変換材料などの応用や水素利用の飛躍的促進など、エネルギー社会への展開可能性についてご紹介します。
14:15~15:00
京都大学高等研究院アイセムス 特定助教/株式会社Atomis 創業者兼CTO 樋口 雅一 氏
講演テーマ:多孔性配位高分子(PCP/MOF)技術による「気体の制御」の実現と京大発スタートアップ
京都大学の北川進特別教授が発見した多孔性配位高分子(PCP/MOF)は、様々な気体を扱うことのできるナノサイズのジャングルジムのような多孔性材料で、気体を自在に制御することが可能な技術です。気体の貯蔵、分離、変換、輸送において、より低エネルギーでマイルドな条件でガスを操作でき、ガス分離膜、電池材料、センサーなど、あらゆる産業分野での活用が期待されています。世界での商業化例や日本で唯一のPCP/MOFに特化した企業である京大発スタートアップ(株)Atomisで展開する次世代高圧ガス容器の製品化等についてご紹介します。
15:00~15:30
(地独)神奈川県産業技術総合研究所 唐澤 志郎 コーディネータ
質疑応答および新川崎・創造のもりにおけるNANOBICと新施設AIRBICの取組
【主催】
川崎市
【企画運営】
株式会社キャンパスクリエイト(電気通信大学TLO)
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