2024.10.21
当社は、東京都で公募された「多様な主体によるスタートアップ支援展開事業(TOKYO SUTEAM)」(以下「本事業」)に、協定事業者として採択されましたので、お知らせします。
本事業は、東京都の戦略目標「未来を切り拓く10×10×10のイノベーションビジョン」の実現に向け、多様な主体によってスタートアップ(以下「SU」)を支援しつつ、SUを支援する様々なプレイヤー(多様な主体)のアイデア、ネットワーク、フィールド等を活用した取り組みを促し、SUの創出と成長を目指すものです。
当社は「スタートアップと大学の産学連携を当たり前にするためのモデルケース構築と普及啓発」をテーマにプロジェクトを実施します。
・協定事業者 採択者一覧
https://tokyosuteam.metro.tokyo.lg.jp/selected-entities/
(背景)
スタートアップエコシステムの振興において、大学が有する知見・ノウハウは必要不可欠な役割を担っており、近年は大学発スタートアップの創出や事業成長が高い注目を集めています。一方、大学が取り組んでいる産学連携活動において、連携対象の多くは大企業・中小企業であり、スタートアップとの産学連携事例は限定的となってしまっています。海外においては大学とスタートアップの産学連携活動が非常に活発な国(ドイツ等※1)があり、日本においても国内スタートアップと海外大学との産学連携を活発化させることを目的の一つとしているグローバル・スタートアップ・キャンパスの形成(※2)が期待されている中で、大学が集積する東京都においても国内スタートアップと国内大学の産学連携を一段と活性化させる意義は非常に高いものがあります。
(実施内容)
本プロジェクトでは、大学のポテンシャルが東京都のスタートアップエコシステムにより一層生かされる環境づくりを進めるべく、大学とスタートアップの産学連携が当たり前になるためのモデルケースづくりと、普及啓発活動を実施します。
1)スタートアップ×大学 産学連携促進プログラム
産学連携へ取り組む意欲があるスタートアップに対して、産学連携に要する金銭面の支援や大学とのマッチング、事業メンタリング等を行う産学連携促進プログラムを実施します。スタートアップの事業成長を支援するとともに、本プログラムの支援事例を他のスタートアップの事業検討に役立つモデルケースとし、普及啓発活動に繋げていきます。
2)産学連携相談窓口の設置
産学連携への取組に取り組む意欲がある/関心がある、あるいは取り組みを行っているが課題を抱えているスタートアップに対して相談窓口(無償)を設置します。
3)普及啓発活動
スタートアップと大学の産学連携活動を活発化させるための普及啓発活動を実施します。
本プロジェクトを通じて、東京都のスタートアップエコシステムにおいて大学のポテンシャルをより一層生かせる環境づくり、及び、グローバル×10の達成に貢献します。更には、国内の産学官連携推進モデルを進化させるため、「大学・大企業・スタートアップ等による新たなオープンイノベーション」など更なる発展モデルの検討を進めてまいります。
※1:独立行政法人日本貿易振興機構 ホームページ
産学官で人、金、技術が循環 ドイツのスタートアップシーン(2)
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2023/1203/a5266ac82ccf6f6e.html
※2:日本経済新聞 ホームページ
政府のスタートアップ支援拠点、運営法人創設へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA303070Q4A830C2000000/