2018.07.19
ファシリテーションに基づいて全国のコンサルティング会社様との業務提携を図ることで、全国の企業様が抱える経営・技術に関わるニーズと、全国の大学等研究機関が保有するシーズの流通・マッチングを加速する「全国産学官シーズ・ニーズ流通プラットフォーム」の構想を公開しました。
弊社は、広域TLOとして企業様の技術ニーズに対して解決可能な大学研究者を全国から探索する、あるいは大学の技術シーズに対して活用可能な企業様を探索しマッチングする産学官連携マッチング業務を実施しています。また、企業様のオープンイノベーション支援として、企業様が関心を持っている技術分野において活用可能な大学の技術シーズを調査し、報告・ディスカッションを行いながら新規事業のテーマを固めていくコンサルティング業務などを行っています。本年1月には、独自の人工知能ナレッジマネジメントシステムを構築することで、企業様のニーズに応じて効果的かつ効率的な産学連携のマッチングを可能としています(※1)。
昨年より、経済産業省からの委託により公益財団法人未来工学研究所(東京都江東区)が実施した平成29年度産業技術調査事業「地域レベルの産学連携機能強化に係る方法論に関する調査」に弊社の安田 耕平・須藤 慎の2名がオブザーバとして参画し、TLO業務におけるファシリテーションの適用可能性について検討を進めてまいりました(※2)。その後の検討を経て、全国の企業様が抱えるニーズと全国の大学等研究機関が保有するシーズの流通・マッチングの機会を加速するため、「全国産学官シーズ・ニーズ流通プラットフォーム」の構想を公開するに至りました。
「全国産学官シーズ・ニーズ流通プラットフォーム」では、弊社が「企業様の経営課題・技術課題の解決に貢献したい」という理念に共感いただけるコンサルティング会社様と業務提携を行い、コンサルティング会社様がヒアリングした課題に対し、弊社の強みである産学官連携支援ノウハウを組み合わせて全国の大学等研究機関が保有するシーズとのマッチングを行い課題解決を図ることで、シーズ・ニーズの流通とマッチングを加速するプラットフォームの構築を目指しています。ファシリテーションの概念を尊重し、持続成長可能で、業務効率性・収益性が高く、関係者全てにメリットがある事業モデルです。
なお、ファシリテーションとは、会議の進行役のスキルとして捉えられることがありますが、適用の範囲は広く、複雑な社会の中で、多様な価値観・立場のひとたち同士がより深くコミュニケーションを図り納得し、目標に向かって協調して行動していくことを実現するスキルです。
本モデルでは弊社が異なる立場・サービス・価値観を持つ多様なコンサルティング会社様と個々に対話を行い、「企業様の経営課題・技術課題の解決に貢献したい」という目標を共有しながらコミュニケーションを図り、提携を広げることで、ひいては弊社のサービスを日本全国の企業様へ拡大していきます。
日本では、企業様が産学官連携への取組を検討するに際し、誰に相談すればよいか、大学にどのようなシーズがあるか分からない、という課題がいまだ解決されていません。また、産学官連携をスムーズに進行させるには大学研究者との十分な信頼関係・マネジメントが必要とされます。
弊社では、コンサルティング会社様との提携ネットワーク網を強化し本モデルを普及させることで、産業振興ならびに産学官連携の推進に取り組んでまいります。
なお、本モデルに共感・提携に関心いただけるコンサルティング会社様は、ぜひ下記ホームページからお問合せください。
(URL)
※1 産学官連携のマッチングを効果的・効率的に促進する人工知能ナレッジマネジメントシステムを構築
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000031052.html
※2 「地域レベルの産学連携機能強化に係る方法論に関する調査」にオブザーバとして参画いたしました。