発明の名称 | マグネシウム合金材料を製造する方法 |
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技術分野 | ものづくり |
出願日 | 平成20年11月14日 |
出願番号 | 特願2008-292072 |
公開番号 | 特開2010-116618 |
登録番号 | 特許第5540306号 |
出願人 | 国立大学法人電気通信大学 |
発明者 | 三浦 博己 |
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概要 | 【要約】 【課題】 従来のマグネシウム合金に比べて、高い強度を有するマグネシウム合金を提供することを目的とする。 【解決手段】 マグネシウム合金材料を製造する方法であって、少なくともアルミニウムと亜鉛とを添加元素として含む、マグネシウム合金の被加工材料を準備するステップと、前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップと、前記降温多軸鍛造処理された被加工材料を、最大20%の圧下率で圧延処理するステップと、を有することを特徴とする方法。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 マグネシウム合金材料を製造する方法であって、 少なくともアルミニウムと亜鉛とを添加元素として含む、マグネシウム合金の被加工材料を準備するステップと、 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップと、 前記降温多軸鍛造処理された被加工材料を、最大20%の圧下率で圧延処理するステップと、 を有することを特徴とする方法。 【請求項2】 さらに、 前記圧延処理された被加工材料を、時効処理するステップを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項3】 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップは、 573K~673Kの範囲で第1回目のパスの鍛造を行い、403K~523Kの範囲で最後のパスの鍛造を行う降温多軸鍛造処理ステップを有することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 【請求項4】 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップにおいて、 第N回目のパスの鍛造(Nは、1以上の整数)と、第N+1回目のパスの鍛造との温度差は、10K~100Kの範囲にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の方法。 【請求項5】 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップは、 第N回目のパスの鍛造(Nは、1以上の整数)において、3×10-3/sec~3×10-1/secの範囲のひずみ速度で、前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の方法。 【請求項6】 最後のパスの鍛造におけるひずみ速度は、第1回目のパスの鍛造におけるひずみ速度よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の方法。 【請求項7】 各パスの鍛造におけるひずみ速度は、実質的に等しいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の方法。 【請求項8】 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップにより、前記被加工材料に、1.0~6.4の範囲の総歪み量が導入されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の方法。 【請求項9】 前記被加工材料を降温多軸鍛造処理するステップにより、平均結晶粒径が最大2μm以下の被加工材料が得られることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載の方法。 【請求項10】 前記圧延処理するステップは、室温で実施されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の方法。 【請求項11】 前記時効処理するステップは、 前記圧延処理された被加工材料を、373K~473Kの温度範囲で時効処理するステップを有することを特徴とする請求項2乃至10のいずれか一つに記載の方法。 【請求項12】 前記被加工材料は、2~10質量%のアルミニウムと、0.1~2質量%の亜鉛とを含むマグネシウム合金材料であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一つに記載の方法。 【請求項13】 前記被加工材料は、さらに、 マンガン、鉄、シリコン、銅、ニッケルおよびカルシウムからなる群から選定された少なくとも一つの元素を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 【請求項14】 前記被加工材料は、2.5~3.5質量%のアルミニウムと、0.6~1.4質量%の亜鉛とを含むマグネシウム合金材料であることを特徴とする請求項12または13に記載の方法。 【請求項15】 前記被加工材料は、5.5~7.2質量%のアルミニウムと、0.5~1.5質量%の亜鉛とを含むマグネシウム合金材料であることを特徴とする請求項12または13に記載の方法。 【請求項16】 前記被加工材料は、8.3~9.7質量%のアルミニウムと、0.35~1.0質量%の亜鉛とを含むマグネシウム合金材料であることを特徴とする請求項12または13に記載の方法。 |
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