発明の名称 | 強磁性ドットのコア反転方法、コアの向き制御方法、強磁性ドットのコア利用素子 |
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技術分野 | IT, ナノテクノロジー |
出願日 | 平成19年9月19日 |
出願番号 | 特願2007-241748 |
公開番号 | 特開2009-76119 |
登録番号 | 特許第5177487号 |
出願人 | 国立大学法人 電気通信大学,国立大学法人京都大学 |
発明者 |
小野 輝男
葛西 伸哉 仲谷 栄伸 |
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概要 | 【要約】 【課題】 円盤形状の強磁性体から成り、磁気構造が磁気渦構造を取る強磁性ドットにおけるコアの向きを反転させる簡便な方法を提供する。 【解決手段】 強磁性ドットの径方向に、該強磁性ドットの共振周波数の周期の半分と略等しい長さのパルス電流を複数回供給する。望ましくは、各パルス電流を強磁性ドットの径方向の両端部から交互に供給すると良い。パルス電流を複数回を供給することにより、比較的低い電流密度でコアを反転させることができるから、素子の破損を防止することができる。電流密度、パルス長を適宜に決定しておくことによって、コアの向きを一回だけ反転させることができる。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 円盤形状の強磁性体から成り磁気構造が磁気渦構造を取る強磁性ドットのコアの向きを反転させる方法であって、 強磁性ドットの径方向に該強磁性ドットの共振周波数の周期の半分と略等しい長さのパルス電流を複数回供給することにより、強磁性ドットのコアの向きを反転させる ことを特徴とする強磁性ドットのコア反転方法。 【請求項2】 前記各パルス電流を、前記強磁性ドットの径方向の両端部から交互に供給する ことを特徴とする請求項1に記載のコア反転方法。 【請求項3】 円盤形状の強磁性体から成り磁気構造が磁気渦構造を取る強磁性ドットにおけるコアの向きを制御する方法であって、 該強磁性ドットの周囲において該周囲を略三等分する各位置に、第一電流供給部、第二電流供給部、及び接地部を設けておき、 該第一電流供給部より該強磁性ドットの共振周波数と略等しい周波数の交流電流を供給するとともに、 該第二電流供給部より該強磁性ドットの共振周波数と略等しい周波数を有し、該第一電流供給部から供給される交流電流に対して位相が120°又は-120°ずれた交流電流を供給することにより、該位相のずれに応じた方向にコアの向きを決定する ことを特徴とする、強磁性ドットのコアの向き制御方法。 【請求項4】 円盤形状の強磁性体から成り磁気構造が磁気渦構造を取る強磁性ドットと、 該強磁性ドットの径方向に、該強磁性ドットの共振周波数の周期の半分と略等しい長さのパルス電流を複数回供給するパルス電流供給部と、 を備えることを特徴とする強磁性ドットのコア利用素子。 【請求項5】 円盤形状の強磁性体から成り磁気構造が磁気渦構造を取る強磁性ドットと、 該強磁性ドットの周囲を三等分する各位置に、 該強磁性ドットの共振周波数と略等しい周波数の交流電流を供給する第一電流供給部と、 該強磁性ドットの共振周波数と等しい周波数を有し、該第一電流供給部から供給される交流電流に対して位相が120°又は-120°ずれた交流電流を供給する第二電流供給部と、 接地部と、 を備えることを特徴とする強磁性ドットのコア利用素子。 【請求項6】 前記強磁性ドットが、平面形状が直径50μm以下の略円形であって厚みが1μm以下である円盤形状であることを特徴とする請求項4又は5に記載の強磁性ドットのコア利用素子。 【請求項7】 コアの向きを読み出す読出し部を更に備えたことを特徴とする請求項4~6のいずれかに記載の強磁性ドットのコア利用素子。 【請求項8】 請求項7に記載の強磁性ドットのコア利用素子を複数並べたことを特徴とする情報記録素子。 |
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