2024.10.24
【第13回産学連携セミナー】
『~ well-being を支える ~ 非接触~低侵襲生体センシング技術動向』を2024年11月28日(木)に開催します。
【開催概要】
生体情報のセンシング技術は飛躍的に進歩しており、医療・ヘルスケアからサービス産業にいたるまで、様々な分野で応用が期待されています。特に、日常生活において負担なく、簡易に生体情報をモニタリングすることで健康を管理し、個々人がwell-beingな状態を保つことは、社会全体の重要な課題となっています。
本セミナーでは、『非接触~低侵襲生体センシング技術』をテーマに、最新の生体センシング技術に取り組まれている研究者による講演と交流会を行います。企業のみなさまと研究者とのコミュニケーションの機会となりますよう、対面開催の企画としております。生体センサー、ヘルスケア機器・医療機器、生体計測システムの開発に携わる企業のみなさまのご参加をお待ちしております。
【日程】
2024年11月28日(木) 14:00~18:30 (13:30開場)
【場所】
電気通信大学アライアンスセンター内 『100周年記念ホール』
アクセス | 電気通信大学 UEC アライアンスセンター
【参加費】
無料
【申し込み】
下記URLよりお申込みください。
https://forms.gle/DPuVqZFjfLCx8jpv5
【プログラム】
14:00~
開会挨拶
株式会社キャンパスクリエイト 代表取締役 高橋めぐみ
14:10~
講演「皮膚ガスセンシング‐体臭は心と体のメッセージ‐」
東海大学 理学部化学科 関根 嘉香 教授
14:50~
講演「痛くない、マイクロニードルパッチ型センサーを開発 (Where is MAP in medicine?)」
東京大学 生産技術研究所 金 範埈 教授
15:30~ 休憩(10分)
15:40~
講演「生体計測技術とその応用」
電気通信大学 大学院情報理工学研究科 孫 光鎬 准教授
16:20~
講演「視る・診る・看るためのセンサ開発 ~ナノテクノロジーを用いたヒトにやさしい機能材料~」
東海大学 工学部 機械工学科 槌谷 和義 教授
17:00~
講演「高周波を用いた誘電率センサと非侵襲血糖値センサへの応用」
法政大学 理工学部 安田 彰 教授
17:40~
名刺交換・懇親会
18:30 閉会
【講演内容】
■「皮膚ガスセンシング‐体臭は心と体のメッセージ‐」
<講演者>
東海大学 理学部化学科 関根 嘉香 教授
<講演概要>
ヒト皮膚から放散する微量な生体ガスは「皮膚ガス」と呼ばれ、体臭の原因となります。近年の分析技術の進歩により皮膚ガスの実態が明らかとなり、その種類・放散量はヒトの身体的・生理的状態、疾病の有無、生活環境や生活行為に関連することがわかってきました。皮膚ガスは、体表面から非侵襲かつ自律的に取得でき、well-beingを支える生体信号として様々な分野での活用が検討されています。本講演では、皮膚ガスセンシングに関する研究動向を紹介します。
■「痛くない、マイクロニードルパッチ型センサーを開発 (Where is MAP in medicine?)」
<講演者>
東京大学 生産技術研究所 金 範埈 教授
<講演概要>
本研究室では、マイクロ・ナノ微細加工技術を基盤として、ウェアラブルバイオセンサー、診断チップなど、予防医療を実現するために必要とする様々なマイクロ医療デバイス開発に取り組んでいます。最近では、生体分解性マイクロニードルを用いた新しいドラッグデリバリーシステムの実用化を目指しています。マイクロニードルパッチは、肌に貼るだけで痛みなく局所的に薬剤を効率よく届けるものとして注目され、今後、ワクチンパッチや皮膚疾患の治療への応用が期待されています。また、多孔質のセンサー用マイクロニードル製造技術を開発し、痛みなく、容易に自分の体の状態をモニタリングできるパッチ型センサーに関して紹介します。
■「生体計測技術とその応用」
<講演者>
電気通信大学 大学院情報理工学研究科 孫 光鎬 准教授
<講演概要>
体に触れずにバイタルサインを計測する技術の研究・開発がにわかに活発になっています。例えば、マイクロ波レーダを用いることにより、体表面上に生ずる呼吸と心拍に伴う微細な動きを捉えます。また、赤外線サーモグラフィを利用して、体表面から放出される赤外線を測定し、体温を非接触で計測することができます。非接触バイタルサイン計測の利点は、患者への負担が極力少なく、しかも無拘束・無意識などが挙げられます。
■「視る・診る・看るためのセンサ開発 ~ナノテクノロジーを用いたヒトにやさしい機能材料~」
<講演者>
東海大学 工学部 機械工学科 槌谷 和義 教授
<講演概要>
私たちのグループでは、日々の健康管理を通しての予防医療を目的とした、ほぼ無痛で血液を採取することが可能な「雌蚊の血液吸引メカニズムを模倣」して設計された血液採取が可能なウェアラブル健康監視システムの開発を行ってきました。
現在ではそれらの要素技術を基に、ウィルス等が宿主である細胞への感染時の細胞内の観察用ニードル型センサ開発、死に至るケースが多い隠れ熱中症を検出できる皮膚貼付型熱中症フレキシブルセンサの開発、口腔内のpH変化より精神的なストレス変化から肉体的な疲労を可視化するためのマウスピース型センサの開発により、連続的に生体情報の変化を観察できるデバイスの開発を試みております。
本講演では、様々な指標の数値化を目標としたセンサ開発についてご紹介させていただきます。
■「高周波を用いた誘電率センサと非侵襲血糖値センサへの応用」
<講演者>
法政大学 理工学部 安田 彰 教授
<講演概要>
プリント基板上に構成可能な高周波小型共振器を提案し、血糖値の変化による誘電率の変動を共振器の周波数特性の測定により検出する手法を紹介します。また、従来の検出精度を低下させていた溶液や基板の損失を電気的に補償する回路を提案し、0.1%以下の高精度化および小型化を実現しました。この技術はスマートウォッチなどのウェアラブル端末にも組み込むことが可能です。
【主催】
株式会社キャンパスクリエイト(電気通信大学TLO)
お問い合わせ先***********************************
お客様の課題解決を
オープンイノベーションで実践する広域TLO
株式会社キャンパスクリエイト 技術移転部
TEL:042-490-5723
E-mail:online@campuscreate.com
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