【イベント名】
産学連携学会シンポジウム -イノベーション・マネジメントシステム ~効率的なイノベーション創出を目指して~-
【会場】
東京海洋大学 越中島キャンパス 越中島会館講堂(東京都江東区越中島2-1-6)
【開催概要】
多くの企業において、競争力強化を目的に、アクセラレーションプログラムの創設、コーポレートベンチャーキャピタルの拡大、スタートアップとの連携など、様々なオープンイノベーション活動が取り組まれている。従来は特定のオープンイノベーション担当者や役員に起因する成果や偶発的な成功例が多かったが、最近になって組織的・効率的にイノベーションを起こしていくイノベーション・マネジメントシステムを活用した取り組みへと移行する動きが活発化しつつある。
このような動きに関して、国際的には 2013 年頃から国際標準化機構(ISO)においてイノベーション・マネジメントシステムを検討する委員会が立ち上がり、約 6 年にわたる議論の末、 2019年7月にイノベーション・マネジメントシステムの国際的なガイダンス規格であるISO56002が発行された。今後、各企業や研究機関が他の機関と連携する際に、ISO で定められたイノベーション・マネジメントシステムを導入しているかどうかが 連携先選定の判断 基準となることが予想される。
このような中、本シンポジウムではイノベーション・マネジメントシステムに関する専門家、および各社でイノベーション・マネジメントシステムを推進する責任者の方々をお招きし、ISO 56000 シリーズの規格内容の紹介、各社におけるイノベーション・マネジメントシステムを活用した具体的な取り組みを紹介いただくとともに、イノベーション・マネジメントシステムに関連するリスクとチャンスを踏まえ、今後、企業や大学はどのように変わるべきかについて討議いただく。これにより、新たな事業創出に関わる大企業だけでなく、大企業と連携する大学、研究機関、および政策立案に携わる政府関係者にとって有益な情報収集の場とする。
プログラム
13:30-13:35 開会挨拶 産学連携学会長(静岡大学理事)木村雅和
13:35-13:40 趣旨説明 産学連携学会 理事 (東レ) 尾関雄治
13:40-14:30 基調講演 一般社団法人Japan Innovation Network 代表理事 西口尚宏 氏
「イノベーション・マネジメントシステムISO56000 シリーズの衝撃」
14:30-14:45 特別講演1
経済産業省 産業技術環境局 技術振興・大学連携推進課長 今里和之 氏
14:45-15:00 特別講演2
文部科学省 学術政策局 産業連携・地域支援課長 斉藤卓也 氏
15:00-15:15 休憩
15:15-15:40 講演1
沖電気工業株式会社 執行役員・経営基盤本部長
チーフ・イノベーション・オフィサー(CINO) 横田俊之 氏
「OKI イノベーション・マネジメントシステム Yume Pro ~」
15:40-16:05 講演2
オリンパス株式会社 CTO 統括室 イノベーション推進グローバルチーフフェロー 菊地奨 氏
16:05-16:30 講演3
多摩大学大学院教授 紺野登 氏
16:30-17:55 パネルディスカッション
モデレーター:産学連携学会 理事(JIN)松本毅
テーマ1:イノベーション・マネジメントシステムに基づく産学官連携、オープンイノベーション事例
テーマ2:イノベーション・マネジメントシステムのリスクとチャンス
テーマ3:企業、大学、研究機関はどう変わるべきか
17:55-18:00 閉会挨拶 産学連携学会副会長(高知大学教授) 石塚悟史
総合司会 産学連携学会理事 尾関雄治 (東レ株式会社 オートモーティブセンター 主幹)