2019.11.26
2019年12月20日(金)、「水素社会実現に向けた革新テクノロジー(ナノテクノロジーセミナー)」を開催します。ぜひご参加ください。
【開催概要】
CO2を排出しない新たなエネルギーキャリアとして水素エネルギーの利用が期待され、水素社会の実現に向けて取り組みが進められています。一方、その実現には革新的テクノロジーが実用化し、普及していくことが求められています。本セミナーでは、水素社会の実現に向けて従来の概念から飛躍的進歩を遂げる技術の研究・社会実装の取組について、東京大学の杉山先生および芝浦工業大学の野村先生における研究開発の取組について講演いただきます。
【開催日】
令和元年12月20日(金) 15:00~17:00
【会場】
新川崎・創造のもり「AIRBIC」1階 会議室1(川崎市幸区新川崎7-7)
【定員】
40名
【参加費】
無料
【タイムスケジュール】
15:00~15:10
川崎市における水素社会実現に向けた取組
臨海部国際戦略本部臨海部事業推進部
15:10~15:50
東京大学 先端科学技術研究センター 杉山 正和 教授 氏
講演テーマ:再生可能エネルギーによる低コスト・CO2フリーの水素製造とサプライチェーン化に向けて
主な水素製造方法の一つである化石燃料改質技術は、技術的には確立されていますが、水素製造過程においてCO2が排出されます。また、水電解では、発電方式によってはCO2が排出されます。本研究では、高効率集光型太陽電池から得られる電力を用いて水電解する実用構成システムを設計・構築し、宮崎県で行った実証試験では、太陽光エネルギーの1日平均で18.8%を水素エネルギーに変換することに成功しました(実用構成システムにおいて世界最高記録)。太陽光発電などの再生可能エネルギーと水電解の組み合わせにより、CO2を排出しない高効率な水素製造システムとして実用化およびサプライチェーン化を目指しています。
15:50~16:30
芝浦工業大学 工学部応用科学科 野村 幹弘 教授 氏
講演テーマ:膜分離新ISプロセスによるCO2フリー・高効率水素製造インフラの実現に向けた研究開発
ヨウ素(I)と硫黄(S)を循環物質とした化学反応サイクルにより、高温熱を利用して水から水素を低コストかつ高効率で製造するシステムを研究しています。熱源として太陽熱などCO2フリーの水素を得られます。SIPエネルギーキャリアプロジェクトで取り組んでいた、イオン交換膜・水素透過膜等の最先端の研究活動についてご紹介します。
16:30~17:00
(地独)神奈川県産業技術総合研究所 唐澤 志郎 コーディネータ
講演内容に対する質疑応答/ディスカッション
【主催】
川崎市
【企画運営】
株式会社キャンパスクリエイト(電気通信大学TLO)