東洋大学 理工学部 機械工学科 准教授

新藤 康弘

  • ものづくり
  • ライフサイエンス

変形性関節症の深部温熱リハビリシステム

本研究室では、関節の深部のみを集中的に加温する新しい温熱リハビリテーションシステムに関する研究に取り組んでおります。

関節疾患の中でも特に罹患人口が多い変形性膝関節症は、広範囲な関節軟骨の変性を病態の基盤としています。関節機能を著しく障害するため、日常生活動作や社会的活動が大きく制限されてしまいます。そのため、この対策は高齢社会における生活の質を向上させ、介護にかかる医療費を抑制するために極めて重要です。

これまで我々の研究グループでは、有効な保存療法の確立を目的として、空胴共振器を応用した全く新しい温熱リハビリテーションシステムの開発を進めてきました。本加温システムの最大の特徴は、生体の部位や形状によらず、任意の深部組織のみを集中的に加温することが可能である点です。

これまで本研究室では、先行研究において三次元生体モデルを使ったコンピュータシミュレーション、開発した試作加温装置を用いた加温実験、共同研究先である大学病院での臨床応用研究を通じて本加温システムの有用性を示してまいりました。

この他にも、がん温熱治療分野、高密度収束超音波治療(HIFU)など幅広い分野への発展応用が可能です。また、超音波画像から生体内の内部温度分布を推定するシステム、VR治療支援システム等に関しても開発しております。

 

我々の研究に少しでもご興味がございましたら、いつでもご連絡お待ちしております。共同研究も大歓迎です。何卒よろしくお願いいたします。

 

▼ プレゼンテーション動画

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