早稲田大学 基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科 教授

岩瀬 英治

  • ものづくり
  • 機能性材料

自己修復型金属配線と折り紙型伸縮デバイス

従来、フレキシブル電子デバイスを実現する場合、材料自体が伸縮耐性を有する有機材料を用いて実現する手法が主である。これに対し、我々は性能の良い硬い電子部品や延伸性の低い金属配線や用いたままデバイス全体としては曲げ変形や伸縮変形が可能なフレキシブル電子デバイスを実現することを目的としている。

これに関連して、以下の2つの技術について紹介する。

1. 自己修復型金属配線:
金属配線や金属ワイヤが,伸縮変形や疲労により断線した場合に,金属ナノ粒子の電界トラップ現象を用いることで,断線の自己修復を行う。

2. 折り紙型伸縮デバイス
折り紙構造を用いることにより,金属配線や半導体素子,MEMS素子などの伸縮耐性のない材料を用いながらも全体として伸縮が可能なデバイスを実現する。