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北海道大学 大学院情報科学研究院 情報理工学部門 准教授
山下 倫央
- 情報通信
- 社会基盤
人工知能+社会との調和=調和系工学
調和系工学研究室は、人工知能によるイノベーションでより素晴らしい世界を実現することを目指し、社会と人との調和を前提とした人工知能の技術、およびその応用を研究している研究室です。
1.教員紹介
調和系工学研究室では、人工知能、ディープラーニング、ニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリズム、マルチエージェントシステム等に関する一流の研究者がそろっています。
川村秀憲 教授
山下倫央 准教授
横山想一郎 助教
2.研究紹介
調和系工学研究室では、ディープラーニング、ニューラルネットワーク、進化型計算、ゲーム理論、マルチエージェントシステムなど人工知能を実現するうえで重要な技術や、社会システムへの応用、サービスの開発、観光情報学などを具体的に開発していきます。
ITや人工知能の技術は社会サービスとして人々の役になって初めて価値があるものと考えています。学生やスタッフが一丸となって、基礎研究から研究成果の社会実装まで取り組んでいます。その取り組みの延長線上として、研究室の研究成果からベンチャー企業が生まれたり、企業との共同研究・共同開発に取り組んだりしています。研究成果を社会に出していくという活動から様々なフィードバックがあり、自分たちの研究の付加価値を再認識するとともに、新たな実践的課題を発見することができます。これからも、人工知能技術の社会応用に焦点を当て、様々な研究に取り組んでいきたいと考えています。
下記で紹介している研究以外にも多くの研究テーマに取り組んでいますので、研究紹介のURLをご覧ください。
▼ 研究紹介1 AIによる譲り合う自動運転
自動運転の車が普及した社会で安心、安全、効率性を実現
http://harmo-lab.jp/?page_id=4518
ディープラーニング機能を搭載したラジコンカー(実車の約12分の1)に、社会全体の安全と効率を目的関数として与えて学習させることで、自動運転技術でも困難とされる信号機のない交差点での“譲り合い”を実現しました。他車両の行動を察知しての合流や追い越しといった「車同士のコミュニケーション」をとるために、AI同士がきちんと学習の中から折り合いをつけていく「一歩先の自動運転」を目指します。
(株式会社KDDI総合研究所との共同研究)
動画(Vimeo):https://vimeo.com/498108838/19ef66e543
▼ 研究紹介2 ファッションを理解するAI
洋服の画像から「かわいい」「甘い」といった「感性」を分析
http://harmo-lab.jp/?page_id=4481
服を素材感や形状だけで定義するのではなく、定性的な「感性」を構造化し数値化するAIを構築しました。これにより、科学的な方法による商品の品質管理が実現します。ファッションを学ぶ学生が個々の商品につけた「秋らしい」「とろみ」などのタグ数万点のデータをもとに、「かわいい」と思う度合いをAIにディープラーニングで学習させた結果、AIの判断が学生の感性と同程度の精度に向上し、感覚的なタグを自動生成できるようになりました。
▼ 研究紹介3 AIによる競輪予想記事の自動生成
AIがレース結果を予測し予想記事を自動生成
http://harmo-lab.jp/?page_id=4539
AIが予測した競輪レースの結果を予想記事として自動生成します。過去数年分のレース結果と選手情報、日々の予想と結果のデータから深層学習でレース結果を予測。さらに、予測AIと説明AIを組み合わせ、文章テンプレートに選手名や予測順位を当てはめて自動生成した予想記事を車券購入サイトに提供中です。2018年10月からAI競輪予想サービス「AI-WIN」(https://ai.chariloto.com/)として実用化。
(株式会社チャリ・ロトとの共同研究)
3.共同研究
http://harmo-lab.jp/?page_id=725
調和系工学研究室では、共同研究を始めるにあたって、共同研究企業の抱える課題を明らかにし、共通のゴールを設定するところから始めます。その後、研究室が保持する研究成果、ノウハウをベースにディープラーニング用コンピュータを駆使してその課題の解決方法や製品化、事業化の核となる技術について研究を行っていきます。得られた研究成果は共同研究企業と共有するだけでなく、学術界、産業界に広く発信したり、知財化を行って共通のビジネスに結びつけたりすることを目指します。調和系工学研究室との共同研究にご興味がある企業の方はお気軽にお問い合わせください。
▼ プレゼンテーション動画
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