発明の名称 | 通信装置、移動体通信システム及び通信方法 |
---|---|
技術分野 | IT |
出願日 | 平成20年6月6日 |
出願番号 | 特願2008-149626 |
公開番号 | 特開2009-296456 |
登録番号 | 特許第5092115号 |
出願人 | 国立大学法人電気通信大学 |
発明者 |
田中 久陽
篠原 健太 |
特許公報 | PDFのダウンロードはこちらから |
概要 | 【要約】 【課題】 複数の通信端末間の通信において、モードロック状態からでも完全同期状態を得ることのできるようにする。 【解決手段】 アンテナを介して通信可能範囲にある複数の端末からアンテナを介して電波を受信し、更に、通信可能範囲にある複数の端末に対し電波を送信することができる通信装置である。この通信装置では、受信した受信電波と送信した送信電波との位相差を検出し、メモリに記憶する。そして、メモリに記憶されている複数の位相差の平均を算出すると共に、この複数の位相差の分散を算出している。そして位相差の平均値が所定の第一閾値以下であって且つ分散値が所定の第二閾値以上であることを検出したときに、電波送信動作を停止するように制御している。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アンテナと、 通信可能範囲にある複数の端末から前記アンテナを介して電波を受信する受信部と、 前記通信可能範囲にある前記複数の端末に対し前記アンテナを介して電波を送信する送信部と、 前記受信部で受信した受信電波と前記送信部から送信した送信電波との位相差を検出する位相検出部と、 前記位相検出部から得られる前記位相差を記憶するメモリと、 前記メモリに記憶されている複数の前記位相差の平均を算出する平均算出部と、 前記メモリに記憶されている複数の前記位相差の分散を算出する分散算出部と、 前記平均算出部から得られる前記平均値が所定の第一閾値以下で且つ前記分散算出部から得られる前記分散値が所定の第二閾値以上であることを検出したときに、前記送信部の電波送信動作を停止する制御部と、 を備える通信装置。 【請求項2】 前記制御部は、前記送信部の前記電波送信動作の停止時に、前記平均算出部から得られる前記平均値が所定の第一閾値より大きい且つ前記分散算出部から得られる前記分散値が所定の第二閾値未満であることを検出すると、所定の時間後に前記電波送信動作の停止を解除する請求項1に記載の通信装置。 【請求項3】 更に、前記メモリに記憶されている複数の前記位相差に応じて、前記複数の端末のグループ分けを行なうグループ設定部と 前記グループ設定部で分けられたグループの数を算出するグループ数算出部と、を備え、 前記制御部は、前記平均算出部から得られる前記平均値が所定の第一閾値以下且つ前記分散算出部から得られる前記分散値が所定の第二閾値以上又は前記グループ数算出部から得られる前記グループの数が所定の第三閾値異常であることを検出して前記送信部の電波送信動作を停止する 請求項2に記載の通信装置。 【請求項4】 アンテナと、通信可能範囲にある複数の端末から前記アンテナを介して電波を受信する受信部と、前記通信可能範囲にある前記複数の端末に対し前記アンテナを介して電波を送信する送信部と、前記受信部で受信した受信電波と前記送信部から送信した送信電波との位相差を検出する位相検出部と、前記位相検出部から得られる前記位相差を記憶するメモリと、前記メモリに記憶されている複数の前記位相差の平均を算出する平均算出部と、前記メモリに記憶されている複数の前記位相差の分散を算出する分散算出部と、前記平均算出部から得られる前記平均値が所定の第一閾値以下で且つ前記分散算出部から得られる前記分散値が所定の第二閾値以上であることを検出したときに、前記送信部の電波送信動作を停止する制御部と、を有する第一通信部を備える第一車両と、 前記第一通信部と等しい構成であり、前記第一通信部と無線通信を行う第二通信部を備える第二車両と よりなる移動体通信システム。 【請求項5】 通信可能範囲にある複数の端末からアンテナを介して電波を受信するステップと、 前記通信可能範囲にある前記複数の端末に対し前記アンテナを介して電波を送信するステップと、 受信した受信電波と送信した送信電波との位相差を検出し、この検出した位相差を記憶するステップと、 記憶されている複数の位相差の平均値を算出するステップと、 記憶されている複数の位相差の分散を算出するステップと、 算出される平均値が所定の第一閾値以下で、且つ算出される前記分散値が所定の第二閾値以上であることを検出して電波送信動作を停止するステップと を備える通信方法。 |
本特許の活用に関心がある方はコチラよりお問合せください。